2012年05月16日

何もしないプロデュース術

何もしないプロデュース術 小山登美夫著

小山登美夫は村上隆と奈良美智の才能を見出した、

現代アートのギャラリストとして有名だ。

他人の物差しで作品を見ない。これがギャラリストに必要なことだと書いている。

特権的な立場を確保した一部の人が、今でも強い権限を持っている業界で、

このようなギャラリストが商業的に成功するのはよい。

評価の定まった作品の売買をすればリスクは低いだろうが、

新しいアートを生み出すことはできない。

リスクをとるギャラリストが増えていけば、新しいアートが生まれる。

書の業界にもこのようなギャラリストが出てくるだろう。



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2012年05月08日

美術工芸館 丸投三代吉展

美術工芸館 丸投三代吉展

丸投三代吉生誕百年展を見ました。

絵も書も独特なタッチで、生き生きとした画風だ。

日記も展示してあった。

満州で終戦を迎えてシベリアで抑留生活を送ったときのことが書いてあった。

生き延びるのには、自然のままのほうがよい。

厳しい環境の中で、緊張感を持ったり、敵対心を持つとよくないと書いてあった。

シベリア抑留から帰国し、生きる喜びを裸で感じた。と記している。

絵を描くことが楽しい。これが丸投三代吉の原点であり、テーマだ。

書も自由に遊んでいる。




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2012年04月06日

池大雅 中国へのあこがれ

池大雅 中国へのあこがれ 監修小林忠

池大雅は数え年7歳のとき万福寺で漢字の書を披露して

住職をはじめとする中国人の高僧から神童と絶賛されている。

15歳で文人画風の扇絵を売る店を開く。早熟だ。

万巻の書を読み、中国の風景を想像して絵をかいているが、

色彩は日本的な感じがする。

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2012年04月01日

柳宗悦と丹波の古陶

柳宗悦と丹波の古陶展 兵庫陶芸美術館

民衆の生活で使われた工芸品の美を発見した柳宗悦と丹波の古陶展。

自然釉を人の手の届かない無作為の美、他力による美、

風土と生活が生んだ美を発見している。

これまで民藝に興味はなかったが、他力の美の見方があるのを知った。

このような見方は日本の伝統のなかにあったと思う。

安土桃山時代の茶人たちは、朝鮮、安南の日常使われていた陶器を、

名物として評価していた。日本人は職人の技を高く評価する伝統がある。



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2012年03月22日

それでも読書をやめない理由

それでも読書をやめない理由 デビィッド・L・ユーリン著

テクノロジーの進歩により読書がどのように変化するのか。

著者は紙の本と電子書籍の両方を読みながら、思考している。

メール、ブログ、ツイッター、電子書籍と紙の本はどう違うのか。

非常に考えさせられた。

ある評論家が、若い世代はメール、ブログ、ツイッターと使うので、

古い世代よりも読書量も文章を書く機会も多いと言っていた。

確かにその通りだが、本を1冊読むのと、数行のメールを読むのとは違う。

文章の書き方も違ってくる。

メール、ブログは情報を得るには役に立つが、

深く考えるには読書のほうがよい。

急激な変化の時代こそ、時間をかけた読書が必要だ。

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